この記事でわかること
韓国旅行で地下鉄には乗れても、「バスは少しハードルが高い」と感じる人は多いです。路線番号が多く、停留所名も韓国語中心に見え、乗る場所と降りる場所を間違えそうで不安になりますよね。
この記事では、日本人旅行者が韓国のバスに乗るときに知っておきたい基本だけを整理します。
- 韓国の市内バスの基本的な乗り方
- 青・緑・赤・黄色など、バスの色のざっくりした意味
- T-moneyなど交通カードを「乗るとき・降りるとき」にタッチする理由
- ソウル・釜山での使い方の感覚
- 空港バス、市外バス、高速バスとの違い
- 日本人旅行者がやりがちなミス
- バスに乗る前に入れておきたい地図・路線アプリ
料金や乗り換え条件は地域・路線・時期によって変わるため、この記事では細かい金額ではなく、旅行中に迷わないための考え方を中心に紹介します。
韓国のバスは「地元の移動」に強い交通手段
韓国の都市部では、地下鉄とバスを組み合わせて移動するのが一般的です。地下鉄は駅名が見やすく、観光客にも使いやすい一方で、バスは駅から少し離れたエリア、坂のある住宅街、カフェ通り、市場、大学周辺などへ行くときに便利です。
特にソウルでは、地下鉄だけで移動すると遠回りになる場所でも、バスなら1本で近くまで行けることがあります。漢江沿い、北村・西村周辺、聖水、延南洞、望遠市場、梨泰院周辺など、歩く距離を減らしたいときにも役立ちます。
ただし、韓国のバスは日本の観光地循環バスのように「旅行者向けにゆっくり説明してくれる乗り物」ではありません。地元の人の生活交通なので、乗り降りはかなりテンポが速めです。最初は短い距離から試すと安心です。
韓国の市内バスの基本的な乗り方
韓国の市内バスは、基本的に次の流れで乗ります。
- 地図アプリで乗るバス番号と停留所を確認する
- バス停で路線番号を見て待つ
- 前のドアから乗る
- 交通カードをカードリーダーにタッチする
- 降りる停留所の前で降車ベルを押す
- 後ろのドア付近のカードリーダーにもう一度タッチする
- 後ろのドアから降りる
ソウル市の公式案内でも、バスは前方ドアから乗り、乗車時に交通カードをタッチし、降車時はベルを押して後方ドア側でカードをタッチして降りる流れが紹介されています。
日本の一部地域のバスと似ていますが、韓国では「降りるときにもカードをタッチする」ことが特に大事です。乗り換え割引や距離計算に関係するため、短距離でも習慣としてタッチして降りるのがおすすめです。
T-moneyは乗るときも降りるときもタッチ
韓国旅行でバスに乗るなら、T-moneyや互換性のある交通カードを用意しておくとかなり楽です。コンビニや地下鉄駅などで購入・チャージでき、地下鉄、バス、一部タクシーなどで使えるカードとして広く利用されています。
バスでは、乗車時に運転席近くのリーダーへタッチします。正常に読み取られると音が鳴り、画面に残額などが表示されます。降車時は後ろのドア付近にあるリーダーへもう一度タッチします。
この「降車タッチ」を忘れると、乗り換え割引がうまく反映されなかったり、地域や路線によっては追加精算に影響したりすることがあります。旅行者は細かい制度を覚えるより、「バスは乗るときも降りるときもタッチ」と覚えるのが安全です。
1枚のカードで複数人分を払える?
市内バスでは、運転手に人数を伝えれば1枚の交通カードで複数人分を処理してもらえる場合があります。ただし、地下鉄との乗り換え割引や個別移動との相性が悪く、旅行者には少しわかりにくいです。
基本は「1人1枚の交通カード」をおすすめします。友達同士やカップル旅行でも、それぞれカードを持つほうが乗り換え時に迷いません。
バスの色でわかるざっくりした種類
韓国のバスは地域によってデザインが違いますが、ソウルでは色で役割をかなり見分けられます。
青いバス
ソウルの青いバスは、幹線バスのイメージです。市内の主要エリアや郊外方面を結ぶ比較的長めの路線で、観光客が利用する機会も多いです。
緑のバス
緑のバスは、地下鉄駅や主要路線につなぐ地域密着型の路線という感覚です。住宅街、大学周辺、駅から少し離れたエリアへ行くときによく出てきます。
赤いバス
赤いバスは、ソウル市内と首都圏の郊外都市を結ぶ広域バスのイメージです。観光客がソウル中心部だけを回るなら、青や緑より利用頻度は低めです。
黄色のバス
黄色のバスは、都心部や特定エリアを循環する路線として使われることがあります。観光地周辺や短距離移動で見かけることがあります。
ソウル市の公式情報では、青は幹線、緑は支線・地域連絡、赤は広域、黄色は循環という形で整理されています。ただし、旅行中は色だけで判断せず、必ず「路線番号」と「行き先」を地図アプリで確認しましょう。
ソウルでバスに乗るときのコツ
ソウルはバス網がかなり細かく、同じ停留所に何本ものバスが来ます。便利な反面、初めてだと「どのバス停の、どちら向きに立つか」で迷いやすいです。
ソウルでバスに乗るときは、次の3つを確認すると失敗が減ります。
- バス番号
- 乗る停留所名
- 進行方向にある次の停留所名
同じ名前に見える停留所でも、道路の反対側にあると行き先が逆になります。地図アプリで「次の停留所」まで見ると、向きの間違いに気づきやすいです。
また、ソウル中心部には中央バスレーンの停留所があります。道路の真ん中に島のようなバス停があり、横断歩道や地下通路からアクセスします。日本の感覚で歩道側だけを探すと見つからないことがあるので注意しましょう。
釜山でバスに乗るときの基本
釜山も地下鉄だけでなく、市内バスを使うと移動の幅が広がります。海雲台、広安里、影島、甘川文化村方面など、目的地によってはバスが便利な場面があります。
釜山は坂や海沿いの道が多く、地下鉄駅から目的地まで距離があることもあります。地図アプリでバスを含めて検索すると、歩く距離を抑えられるルートが出ることがあります。
乗り方の感覚はソウルと大きく変わりません。前から乗る、カードをタッチする、降りる前にベルを押す、降りるときにもタッチする、という流れで考えれば大丈夫です。
ただし、空港周辺や郊外方面では路線変更・運行変更が起きることもあります。特に金海空港から市内へ移動する場合は、空港や釜山市の最新案内、地図アプリの表示を確認してから乗りましょう。
地図アプリはGoogleマップだけに頼らない
韓国では、徒歩ルートや公共交通ルートの検索でNAVER MapやKakaoMapがよく使われます。Googleマップでも大まかな確認はできますが、韓国国内の細かいバス停、リアルタイム到着情報、徒歩導線は現地アプリのほうが見やすい場面があります。
旅行者が最低限チェックしたいのは次の情報です。
- 乗るバス番号
- バス停の位置
- 何番目の停留所で降りるか
- 到着予想時刻
- 降りる停留所の韓国語名
- 乗り換えが必要かどうか
アプリの言語設定を英語や日本語にしても、停留所名は韓国語表記が残ることがあります。スクリーンショットを撮っておき、車内表示やアナウンスと照らし合わせると安心です。
車内アナウンスと降車ベルの見方
韓国のバスでは、次の停留所名が車内表示や音声アナウンスで案内されます。路線によっては韓国語中心ですが、主要観光地や空港方面では英語が併記・案内されることもあります。
降りる停留所が近づいたら、早めに降車ベルを押します。韓国のバスは停留所ごとに必ず長く停まるわけではありません。降りる人がいないと、停車時間が短かったり、そのまま通過に近い動きになったりすることもあります。
車内では、降りる1つ前くらいからドア付近へ移動する人も多いです。ただし走行中に急に立つと危ないので、つり革や手すりにつかまりながら移動しましょう。
空港バス・市外バス・高速バスは市内バスと別物
「韓国のバス」とひとことで言っても、旅行者が使うバスにはいくつか種類があります。
市内バス
ソウルや釜山など、都市内を移動するための路線バスです。T-moneyなどの交通カードで前から乗り、降りるときにもタッチする形が基本です。この記事の中心はこの市内バスです。
空港リムジンバス・空港バス
仁川空港や金浦空港、金海空港などと市内を結ぶ空港向けのバスです。大きな荷物を持っているときは便利ですが、路線や乗り場、支払い方法、チケット購入方法は運行会社や空港によって異なります。
仁川空港発着の空港リムジンでは、チケットカウンターや券売機で事前購入が必要な路線・乗り場もあります。市内バスと同じ感覚でいきなり乗ろうとせず、空港公式サイトや運行会社サイトの案内を確認しましょう。
市外バス・高速バス
都市と都市を結ぶ長距離バスです。ソウルから地方都市へ行く、釜山から慶州へ行く、といった移動で使います。バスターミナルでチケットを買うか、予約サイト・アプリを使うのが一般的です。
市内バスのように停留所で気軽に乗り降りするというより、指定されたターミナルから目的地のターミナルへ移動する交通手段です。T-moneyでピッと乗る感覚とは違うと考えておくと混乱しません。
日本人旅行者が意識したいポイント
日本のバスに慣れている人ほど、韓国で戸惑いやすい点があります。
停留所名より「番号」と「方向」が大事
韓国のバスは番号で探すのが基本です。同じ停留所に多くの路線が来るため、バスの色だけでなく番号を確認しましょう。
また、同じ番号でも反対方向に乗るとまったく違う場所へ行きます。地図アプリで次の停留所名を確認し、バスが来た方向だけで判断しないようにします。
降りる準備は早めにする
韓国のバスは乗り降りのテンポが速いです。降車ベルを押してから、停留所に着く前にドア付近へ移動しておくとスムーズです。
ただし、急ブレーキやカーブもあるので、スマホを見ながら片手で立つのは危険です。荷物が多い日は、無理にバスにこだわらず地下鉄やタクシーを選ぶのも現実的です。
運転手に日本語が通じる前提にしない
観光地周辺でも、バスの運転手に日本語が通じるとは限りません。行き先を聞きたいときは、韓国語の停留所名や地図画面を見せるほうが伝わりやすいです。
短く聞くなら、「ここに行きますか?」という意味で地図を見せながら「ヨギ カヨ?(여기 가요?)」と聞く程度でも通じることがあります。返答が聞き取れない場合もあるので、アプリ確認を基本にしましょう。
よくある勘違い・失敗
降りるときのタッチを忘れる
いちばん多いミスです。地下鉄の改札のようなゲートがないため、そのまま降りてしまいがちですが、バスでは降車時もカードリーダーにタッチしましょう。
反対方向のバス停で待つ
韓国では道路の反対側に同じような名前の停留所があることが多いです。停留所名だけでなく、地図アプリで進行方向を確認しましょう。
バス番号の枝番を見落とす
似た番号のバスが複数あります。たとえば数字が近いだけで行き先が違うことがあります。表示された番号を最後まで確認してください。
現金でなんとかなると思う
韓国の公共交通は交通カード利用が前提になっている場面が多いです。現金対応の可否や扱いは地域・路線で異なるため、旅行者は交通カードを用意しておくほうが安心です。
大きなスーツケースで混雑時間に乗る
市内バスは生活路線です。朝夕の混雑時間に大きなスーツケースを持って乗ると、自分も周りもかなり大変です。空港移動やホテル移動では、空港バス、地下鉄、タクシーも含めて考えましょう。
Googleマップの表示だけで動く
韓国では現地向け地図アプリのほうがバス情報を確認しやすいことがあります。NAVER MapやKakaoMapを旅行前に入れて、ホテル周辺で一度検索しておくと安心です。
バス車内でのマナー
韓国のバスにも優先席があります。高齢者、妊婦、体の不自由な人などが使いやすいよう、旅行者も配慮しましょう。混雑時はリュックを前に持つ、通路をふさがない、降りる人の流れを止めないことも大切です。
電話は控えめにし、動画や音楽はイヤホンを使います。バスは揺れるので、飲み物を開けたまま持つのも避けたほうが無難です。
また、韓国のバスは運転が力強く感じられることがあります。座れないときは必ず手すりやつり革につかまりましょう。写真を撮りたいときも、車内の人の顔が写らないように注意します。
初めて乗るならおすすめの使い方
初めて韓国でバスに乗るなら、いきなり空港や郊外移動で使うより、ソウルや釜山の市内で短距離から試すのがおすすめです。
たとえば、地下鉄駅から目的地まで徒歩20分以上かかるとき、アプリでバス1本・数停留所のルートが出たら挑戦しやすいです。乗車時間が短ければ、万一乗り過ごしても戻りやすく、心理的な負担も少なめです。
慣れてくると、韓国のバスはかなり便利です。地下鉄だけでは見えない街並みを眺められ、ローカルなカフェ、食堂、市場にも行きやすくなります。
FAQ
韓国のバスは前から乗りますか?
市内バスは基本的に前のドアから乗り、後ろのドアから降ります。乗るときに運転席近くのカードリーダーへ交通カードをタッチします。
降りるときもT-moneyをタッチしますか?
はい。バスでは降りるときにも後方ドア付近のカードリーダーへタッチするのが基本です。乗り換え割引や距離計算に関係するため、短距離でも忘れずにタッチしましょう。
韓国のバスは現金で乗れますか?
地域や路線によって扱いが異なり、交通カード前提の場面も増えています。旅行者はT-moneyなどの交通カードを用意しておくのが安心です。
韓国のバス料金はいくらですか?
料金は地域、路線、年齢、支払い方法、制度変更によって変わります。最新の金額は各自治体や交通機関の公式案内、地図アプリの運賃表示で確認してください。旅行前に細かい金額を覚えるより、交通カードに余裕を持ってチャージしておくほうが実用的です。
ソウルの青・緑・赤のバスは何が違いますか?
ざっくり言うと、青は主要エリアを結ぶ幹線、緑は地域内や地下鉄駅への連絡、赤は首都圏郊外とソウルを結ぶ広域路線のイメージです。黄色は循環型の路線として使われます。実際に乗るときは色だけでなく、必ず路線番号と行き先を確認しましょう。
韓国のバス移動におすすめのアプリは?
NAVER MapやKakaoMapがよく使われます。バス番号、停留所、到着予想、乗り換えを確認しやすいので、旅行前にインストールしておくと安心です。
空港リムジンバスもT-moneyで乗れますか?
路線や空港、運行会社によって支払い方法が異なります。チケットカウンターや券売機での事前購入が必要な場合もあるため、空港公式サイトや運行会社の案内を確認してください。
市外バスや高速バスも市内バスと同じ乗り方ですか?
違います。市外バス・高速バスは都市間移動のための長距離バスで、ターミナルでチケットを購入・予約して乗るのが一般的です。市内バスのように停留所で交通カードをタッチして気軽に乗り降りするものとは別に考えましょう。
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まとめ
韓国のバスの乗り方は、基本だけ覚えれば難しくありません。前から乗ってカードをタッチし、降りる前にベルを押し、後ろから降りるときにもカードをタッチする。まずはこの流れを押さえましょう。
ソウルや釜山では、地下鉄とバスを組み合わせると行ける場所が一気に広がります。最初は短い距離で試し、慣れてきたらカフェ巡りや市場、海沿いエリア、ローカルな街歩きにも活用してみてください。
参考・出典
- Seoul Metropolitan Government「Public Transportation」
https://english.seoul.go.kr/service/movement/public-transportation/ - Seoul Metropolitan Government「Bus」
https://english.seoul.go.kr/policy/transportation/modes-of-transport/bus/ - VISITKOREA「Transportation」
https://english.visitkorea.or.kr/svc/planYourTravel/travelInfo/subTransportation.do - VISITKOREA「Express Bus」
https://english.visitkorea.or.kr/svc/contents/contentsView.do?menuSn=471&vcontsId=140657 - Jung-gu, Seoul「Transportation Cards」
https://www.junggu.seoul.kr/english/content.do?cmsid=14847 - Seoul Metropolitan Government「Getting to Seoul from Incheon Airport」
https://english.seoul.go.kr/service/entry/getting-to-seoul-from-incheon-airport/ - Busan Metropolitan City「Busan Airport Limousine Buses Reorganized with Reference to Usage Patterns」
https://www.busan.go.kr/eng/bsnews01/1714674