韓国の海水浴場やホテルプール、ウォーターパークの写真を見ると、長袖のラッシュガードを着ている人が目に入りやすいかもしれません。
日本ではラッシュガードというと、「サーフィンをする人の服」「子どもの日焼け対策」「焼きたくない人のアイテム」という印象を持つ人もいます。一方、韓国では若い世代から家族連れまで、夏の水辺ファッションとしてかなり自然に取り入れられています。
では、なぜ韓国でラッシュガードはここまで広まったのでしょうか。
理由は、単に「日焼けしたくないから」だけではありません。美容意識、体型を気にせず過ごしたい気持ち、家族やグループでの旅行スタイル、そして“水辺で気楽に動ける服”としての実用性が重なっています。
この記事でわかること
- 韓国でラッシュガードがよく着られる理由
- ラッシュガードとはどんな水着なのか
- 韓国の海・プール・ウォーターパークでの服装傾向
- 日焼け対策以外にラッシュガードが選ばれる理由
- 日本のビーチイメージとの違い
- 韓国旅行で海やプールに行くときの持ち物
- 韓国のウォーターパークに関するFAQ
ラッシュガードとは?
ラッシュガードは、もともとサーフィンなどのマリンスポーツで使われてきた水辺用のウェアです。肌をこすれや日差しから守るために着用され、長袖タイプ、半袖タイプ、ジップアップタイプ、レギンス付きのセットなどがあります。
最近はスポーツ用だけでなく、街着に近いデザインや、ゆったりしたシルエットのラッシュガードも増えています。韓国でも、黒や白、ベージュなどの落ち着いたカラーや、ショートパンツ付きのセットアップ風デザインがよく見られます。
UPF表示のあるラッシュガードは、紫外線対策を意識して作られたものです。The Skin Cancer Foundationは、UPF30〜49を「非常に良い保護」、UPF50以上を「優れた保護」と説明しています。ただし、商品ごとに性能は異なるため、購入時はUPF表示や素材を確認し、顔や首、手足など覆われていない部分には日焼け止めを併用するのが安心です。
韓国でラッシュガードが広まった背景
韓国でラッシュガードが夏の定番アイテムとして広く知られるようになったのは、2010年代半ばごろからだと複数の韓国メディアで紹介されています。
The Korea Timesは、韓国ではラッシュガードがサーファーだけでなく、一般の海水浴客にも実用的・美容的な理由で広く着られていると報じています。また、Korea JoongAng Dailyも、韓国の水辺では肌を覆うスタイルが目立ち、ラッシュガードが非サーファーにもよく選ばれていると紹介しています。
こうした報道からもわかるように、韓国 ラッシュガードの流行は一時的なブームというより、海水浴場、ウォーターパーク、ホテルプールなどで定着した水辺ファッションのひとつと見られています。
もちろん、韓国でもビキニやワンピース水着を着る人はいます。特にホテルプールやリゾート、写真映えを意識した場所では、よりファッション性の高い水着を選ぶ人もいます。ただ、公共の海水浴場や家族連れが多い施設では、ラッシュガードを着ている人が多く見える場面があります。
韓国でラッシュガードが選ばれる理由
1. 日焼け対策をしやすい
韓国でラッシュガードが選ばれる大きな理由のひとつは、やはり日焼け対策です。
韓国ではスキンケアや美白、肌管理への関心が高い人が多く、夏でも「できるだけ焼きたくない」と考える人は少なくありません。顔だけでなく、腕や肩、背中までカバーしやすいラッシュガードは、そうした意識と相性が良いアイテムです。
特に釜山、済州島、江陵などの海辺や、屋外プール・ウォーターパークでは、長時間日差しを浴びることがあります。日焼け止めを何度も塗り直すのが難しい場面でも、ラッシュガードがあると肌の露出を減らしやすくなります。
ただし、ラッシュガードを着れば完全に日焼けしないというわけではありません。首元、顔、手の甲、脚などは日焼けしやすいため、日焼け止めや帽子、サングラスと組み合わせるのがおすすめです。
2. 体型を気にせず遊びやすい
ラッシュガードは肌の露出が少ないため、「水着姿を見せるのが少し恥ずかしい」「写真に残るのが気になる」と感じる人でも着やすいアイテムです。
韓国では、旅行先やレジャー施設で写真を撮る文化が根付いています。海やプールでの写真がSNSに上がることもあり、体型を強調しすぎない服装を選ぶと、よりリラックスして楽しめる人もいます。
もちろん、体型を見せる服装を好む人もいますし、ラッシュガードを着る理由は人それぞれです。ただ、韓国の水辺では「隠すため」というより、「気にせず遊ぶため」の選択肢としてラッシュガードが受け入れられている印象があります。
3. 家族連れやグループ旅行に合いやすい
韓国の夏レジャーは、友人同士だけでなく、家族旅行、カップル旅行、学校や会社のグループ旅行ともつながっています。
ラッシュガードは子どもから大人まで合わせやすく、親子で似たデザインを着ることもできます。露出を控えめにしたい場面でも浮きにくく、幅広い年齢層が一緒に過ごす場所では便利です。
特にウォーターパークや公共のプールでは、家族連れが多い日もあります。そうした場所では、派手な水着よりも、動きやすく安心感のあるラッシュガードのほうが過ごしやすいと感じる人もいるでしょう。
4. ウォーターパークで動きやすい
韓国には大型ウォーターパークが多く、夏の人気レジャーとして定着しています。波のプール、流れるプール、ウォータースライダー、屋外温水エリアなど、長時間水辺で遊ぶ施設も少なくありません。
ラッシュガードは、こうした場所で動きやすいのも魅力です。砂浜で座る、浮き輪で遊ぶ、スライダーに乗る、休憩エリアへ移動するなど、さまざまな場面で水着だけよりも安心感があります。
また、冷房の効いた屋内エリアや、夕方の屋外プールでは体が冷えることもあります。ラッシュガードは薄手ではありますが、肌を覆うことで冷えを感じにくくなる場合もあります。
5. ファッションアイテムとして進化した
韓国 ラッシュガードの特徴は、実用性だけでなく、ファッション性も重視されている点です。
以前のラッシュガードはスポーティーな印象が強いものでしたが、最近は普段の韓国ファッションに近いデザインも多くあります。
たとえば、以下のようなタイプです。
- 黒・白・ネイビーなどのシンプルカラー
- ベージュやくすみカラーの落ち着いたデザイン
- ショートパンツ付きのセットアップ
- オーバーサイズのトップス風ラッシュガード
- レギンスと合わせたスポーティーコーデ
- カップルや友人同士で色味を合わせるコーデ
「隠すための服」というより、「かわいく着られる水辺コーデ」として選ばれている点も、韓国でラッシュガードが広まった理由のひとつです。
日本のビーチイメージとの違い
日本では、海水浴というと水着、パラソル、ビーチサンダルというイメージが強く、ラッシュガードは日焼け対策やマリンスポーツ用として見られることがあります。
一方、韓国ではラッシュガードそのものが“水着の一種”として受け止められている場面が多くあります。海やプールでラッシュガードを着ていても、「本格的に泳ぐ人」「日焼けを極端に避けている人」というより、普通の水辺ファッションとして見られやすいのです。
ただし、韓国でも場所によって雰囲気は異なります。
ホテルプールやリゾート地では、ビキニやワンピース水着、写真映えを意識した水着を着る人もいます。公共の海水浴場や家族連れの多いウォーターパークでは、ラッシュガード派が多く見えることがあります。
つまり、韓国のビーチ文化では「肌を見せるかどうか」だけでなく、「自分が快適に過ごせるか」「周囲と気まずくならないか」「写真に残しても安心か」という感覚が大切にされているといえます。
韓国旅行で海やプールに行くときの服装ヒント
韓国旅行で釜山、済州島、江陵、仁川、または大型ウォーターパークに行く予定があるなら、ラッシュガードを1枚持っていくと便利です。
おすすめの準備は以下の通りです。
- 長袖ラッシュガード:日差しが強い日や長時間の滞在に便利
- 水陸両用ショートパンツ:移動や食事のときも使いやすい
- レギンスまたはトレンカ:脚の日焼け対策をしたい人向け
- 帽子・サングラス:顔まわりの紫外線対策に
- 日焼け止め:ラッシュガードで覆われない部分に必要
- 防水バッグ:濡れた服やスマホの管理に便利
- ビーチサンダルまたはウォーターシューズ:施設内の移動に便利
- タオルや羽織りもの:休憩時や冷房対策に役立つ
現地でラッシュガードを買うこともできますが、夏の人気シーズンはサイズやデザインが限られる場合があります。お気に入りの色やシルエットを選びたいなら、日本で事前に用意しておくと安心です。
よくある誤解
「韓国ではビキニを着ると変に見られる?」
必ずしもそうではありません。場所や雰囲気によります。
ホテルプールやリゾート、若い人が多いプールではビキニやデザイン性の高い水着を着る人もいます。ただ、公共の海水浴場や家族連れの多いウォーターパークでは、ラッシュガードを着ている人が目立つことがあります。
周囲になじみたい人や、服装で迷いたくない人は、露出控えめの水着やラッシュガードを選ぶと安心です。
「ラッシュガードだけで日焼け止めはいらない?」
ラッシュガードで覆われていない顔、首、手、足には日焼け止めが必要です。
また、素材や色、厚み、濡れた状態によって紫外線カット性能が変わる場合もあります。UPF表示のある商品を選び、日焼け止めと併用するのが基本です。
「韓国人は全員ラッシュガードを着る?」
全員ではありません。
年齢、場所、流行、個人の好みによって違います。ビキニやワンピース水着を着る人もいますし、Tシャツを羽織る人もいます。ただ、韓国の海やウォーターパークでラッシュガードが一般的な選択肢として定着しているのは確かです。
「日本のラッシュガードで韓国に行っても大丈夫?」
もちろん大丈夫です。
韓国で浮かないかを気にするなら、派手すぎない色、体に合ったサイズ、水に入っても動きやすい素材を選ぶとよいでしょう。黒、白、ネイビー、ベージュなどは使いやすく、韓国の水辺ファッションにもなじみやすい色です。
FAQ
Q1. 韓国の海でラッシュガードは必須ですか?
必須ではありません。ただ、韓国の海ではラッシュガードを着ている人が多く見える場所があります。
日焼け対策をしたい人、体型を気にせず遊びたい人、家族連れの多い場所でなじみたい人には便利です。特に釜山や済州島の海水浴場、屋外プールに行くなら、持っておくと安心です。
Q2. 韓国のウォーターパークではラッシュガードを着たほうがいいですか?
韓国のウォーターパークでは、ラッシュガードを着ている人がかなり多い傾向があります。
必ず着なければいけないわけではありませんが、長時間屋外で遊ぶことが多いため、日焼け対策や冷え対策、スライダー利用時の安心感を考えると便利です。施設によって服装ルールがある場合もあるので、事前に公式サイトを確認しておくとよいでしょう。
Q3. 韓国のウォーターパークでビキニだけでも大丈夫ですか?
施設のルール上問題なければ、ビキニだけでも利用できる場合が多いです。
ただし、実際にはラッシュガードやショートパンツを合わせている人も多く見られます。人目が気になる場合や、家族連れの多い雰囲気になじみたい場合は、ビキニの上にラッシュガードを羽織るスタイルがおすすめです。
Q4. 韓国っぽいラッシュガードの色やデザインは?
黒、白、ネイビー、グレー、ベージュなどの落ち着いた色は使いやすいです。
韓国では、上下セット風、オーバーサイズ、ショートパンツ付き、レギンス合わせなど、普段着に近いデザインも人気があります。派手な柄よりも、シンプルで写真に残しやすいデザインを選ぶと合わせやすいでしょう。
Q5. 男性も韓国でラッシュガードを着ますか?
はい。韓国では男性も長袖ラッシュガードや水陸両用パンツを着る人が多くいます。
カップルや友人同士で色味を合わせたり、黒やネイビーのシンプルなラッシュガードを選んだりするコーデも見られます。男性の場合も、日焼け対策や動きやすさを重視して選ぶと便利です。
まとめ
韓国でラッシュガードが定番になった理由は、日焼け対策だけではありません。
美容意識、体型へのプレッシャーを減らしたい気持ち、家族やグループで過ごしやすい雰囲気、ウォーターパークでの実用性、そしてファッションとしての進化が重なり、韓国らしい水辺スタイルとして広まりました。
韓国旅行で海やプールに行くなら、ラッシュガードはかなり実用的なアイテムです。現地の雰囲気になじみやすく、日差しや人目を気にしすぎずに遊べるので、夏の韓国旅行を快適に楽しみたい人は、選択肢のひとつとしてチェックしてみてください。
参考・出典
- The Korea Times「Why Koreans rarely hit the beach without rash guards」
https://www.koreatimes.co.kr/southkorea/society/20250713/why-koreans-rarely-hit-the-beach-without-rash-guards
- Korea JoongAng Daily「[WHY] When it comes to covering up, more is more for Korean beachgoers」
https://koreajoongangdaily.joins.com/2022/08/12/why/korea-rash-guard-swimsuit/20220812165731101.html
- The Skin Cancer Foundation「Sun Protective Clothing」
https://www.skincancer.org/skin-cancer-prevention/sun-protection/sun-protective-clothing/