確認日:2026年8月13日
韓国旅行の入国準備で「e-Arrival Card(電子入国申告書)」という名前を見て、K-ETAや税関申告、健康状態の申告と何が違うのか迷う人が増えています。結論からいうと、e-Arrival Cardは韓国到着時に提出していた入国申告書をオンラインで事前入力できる公式制度です。韓国法務部・出入国当局の公式サイトでは、手数料なし、韓国到着3日前から申告可能、個人申告は1〜9名、団体申告は最大1,000名と案内されています。
ただし、これは「入国許可を保証するもの」でも「ビザの代わり」でもありません。実際の入国可否は、空港・港の入国審査で旅券、滞在目的、航空券、滞在先などを総合的に確認して判断されます。この記事では、日本から韓国へ短期旅行する人がつまずきやすいポイントを中心に、e-Arrival Cardの位置づけ、登録手順、ホテル住所の書き方、家族・同行者の申告、よくあるミスを保守的に整理します。
この記事でわかること
- e-Arrival Card、K-ETA、税関申告、Q-CODEの違い
- 日本人旅行者が出発前に準備するもの
- ホテル・Airbnb・友人宅など滞在先住所の考え方
- 家族旅行、友人旅行、旅行会社利用時の申告パターン
- 偽サイト・有料代行サイトを避けるための確認点
韓国e-Arrival Cardとは:紙の入国申告書をオンライン化するもの
e-Arrival Cardは、韓国に入国する外国人が提出する入国申告情報を、到着前にオンラインで登録するための仕組みです。公式サイトの日本語表示では「大韓民国電子入国申告書」と案内され、登録に必要なものとしてEメール住所、有効なパスポート、出入国・滞留情報が示されています。
紙の入国カードは、機内や到着空港で配布される用紙に氏名、旅券番号、滞在先、入国目的などを書く形式でした。e-Arrival Cardでは、同じ性質の情報を事前にWeb上で入力し、提出後に発給番号またはEメール認証で照会・修正できる導線が用意されています。オンライン化により、到着後に用紙を探したり、ホテル住所をその場で調べたりする時間を減らせるのが実用上のメリットです。
一方で、e-Arrival Cardは航空券のチェックイン、ビザ申請、K-ETA申請、税関の携帯品申告をまとめて代行する万能フォームではありません。旅行者側で「これは入国申告の事前登録」と切り分けておくと、不要な有料サイトに個人情報を入れてしまうリスクも下げられます。
日本人旅行者向け:K-ETA・税関申告・Q-CODEとの違い
韓国入国準備で混同しやすい制度を、旅行者目線で比較します。制度は時期や国籍、滞在資格、感染症状況により運用が変わることがあるため、最終確認は必ず公式サイトで行ってください。
| 項目 | 主な目的 | 日本人旅行者が見るポイント | 費用・タイミングの目安 |
|---|---|---|---|
| e-Arrival Card | 入国申告情報の事前提出 | パスポート、便名、滞在先、入国目的などを入力。紙の入国申告書に近い位置づけ。 | 公式サイトは手数料なし。韓国到着3日前から申告可能と案内。 |
| K-ETA | ビザなし入国対象者の電子旅行許可 | 対象国・免除措置・有効期限を確認。e-Arrival Cardとは別制度。 | 申請が必要な場合は搭乗前に余裕をもって確認。 |
| 税関申告 | 免税範囲、現金、持込品などの申告 | 購入品、酒・たばこ、現金、食品、医薬品などは税関ルールを確認。 | 申告対象がある場合は税関側の案内に従う。 |
| Q-CODE等の検疫関連 | 健康・検疫情報の確認 | 感染症流行時や特定地域からの入国など、条件付きで案内されることがある。 | 運用変更が多いため、出発直前に公式案内を確認。 |
特に重要なのは、e-Arrival Cardを登録しただけでK-ETAが不要になるわけではない、という点です。反対に、K-ETAを取得済みでもe-Arrival Cardの対象になる場合があります。公式e-Arrival Cardサイトには「ビザ」「K-ETA」「外国人登録証」「なし」を選んで対象者か確認するナビゲーターがあるため、自分の渡航条件で確認するのが安全です。
誰が登録する?対象者は公式ナビゲーターで確認
e-Arrival Cardの対象は、国籍だけで一律に判断するよりも、ビザ、K-ETA、外国人登録証など入国時に有効な資格の有無を含めて確認するのが実務的です。公式サイト上にも「所持しているものをすべて選択(入国時有効なもの)」という案内があり、ビザ、K-ETA、外国人登録証、なしを選ぶナビゲーターがあります。
たとえば、日本のパスポートで短期観光に行く人、韓国留学・就労ビザを持つ人、韓国の外国人登録証を持つ人、トランジットだけの人では、必要な手続きが異なる可能性があります。この記事では一般的な旅行者向けに説明しますが、長期滞在、就労、留学、家族滞在、在外同胞関連などの事情がある場合は、e-Arrival Cardだけで判断せず、Hi Korea、韓国ビザポータル、在外公館、航空会社の案内も確認してください。
また、制度の切替期やシステムメンテナンス時には、空港で紙の申告や別の案内を受けることもありえます。登録完了画面や発給番号は控えておき、旅券・搭乗券・宿泊情報と一緒にすぐ出せるようにしておくと安心です。
登録前に準備するもの:10分で終わらせるためのメモ
入力を始めてからホテル予約メールや便名を探すと、途中で画面を閉じてしまったり、入力ミスが起きたりします。出発前に次の情報を1か所にまとめておきましょう。
- パスポート:ローマ字氏名、旅券番号、生年月日、性別、国籍、旅券有効期限。
- 航空券情報:韓国到着日、到着空港、便名。復路便や出国予定も確認。
- 滞在先情報:ホテル名、住所、電話番号。予約サイトの日本語住所ではなく、英語または韓国語表記が使いやすい。
- Eメールアドレス:認証メールや照会に使うため、すぐ受信できるアドレス。
- 同行者情報:家族分をまとめて入力する場合、全員分の旅券情報。
スマホでも登録できますが、パスポート番号や住所を正確に入力するにはPCの方が楽な場合があります。スマホで行う場合は、ブラウザの自動翻訳がフォームの選択肢を不自然に変えることがあるため、公式サイトの日本語表示を使い、必要に応じて英字で入力してください。
e-Arrival Cardのオンライン登録手順
公式サイトが案内している大きな流れは、約款同意、パスポート情報入力、旅行情報入力、入力情報確認、提出の5段階です。以下は日本人旅行者が迷いやすい点を補った実用手順です。
1. 公式サイトを開き、URLを確認する
ブラウザで公式のKorea e-Arrival Card公式サイトを開きます。公式サイトの注意喚起では、公式電子入国申告書サイトはwww.e-arrivalcard.go.krのみで、支払い情報を要求するサイトにはアクセスしないよう案内されています。検索広告やSNSのリンクから入る場合は、URLの末尾だけでなくドメイン全体を確認してください。
2. 日本語表示に切り替える
画面右上のLanguageから日本語を選べます。英語・韓国語でも登録できますが、滞在目的や案内文の理解に不安がある人は日本語表示が無難です。ただし、住所や氏名はパスポート・予約情報と整合する英字表記を基本に考えると確認しやすくなります。
3. 個人申告か団体申告を選ぶ
公式サイトでは個人申告が1〜9名、団体/旅行社申告が最大1,000名と表示されています。家族4人、友人3人など少人数旅行は個人申告の範囲で進められる可能性があります。旅行会社や学校団体など、人数が多く一括管理が必要な場合は団体申告の案内を確認してください。同行者の入力を1人が担当する場合でも、各人のパスポート情報を正確に扱う必要があります。
4. 約款同意とEメール認証を行う
入力開始時に利用約款や個人情報関連の確認があります。メール認証がある場合は、受信できるメールアドレスを使ってください。公式サイトのお知らせにはメール受信遅延に関する案内もあるため、Gmailなどで届かない場合は迷惑メール、プロモーション、受信拒否、入力したメールアドレスのスペルを確認します。出発直前に登録するより、登録可能期間に入ったら早めに済ませる方が安全です。
5. パスポート情報を入力する
氏名はパスポートの機械読取部分・顔写真ページのローマ字に合わせます。日本語の漢字やカタカナではなく、旅券の表記どおりに入力するのが原則です。旅券番号では、数字の0と英字O、数字の1と英字Iを間違えやすいので、提出前に必ず見直してください。パスポート更新後に古い旅券番号で登録してしまった場合は、照会・修正ができるかを確認し、難しい場合は公式案内や入国審査の指示に従います。
6. 旅行情報を入力する
韓国到着日、到着空港、便名、入国目的、滞在予定、滞在先などを入力します。便名は航空券や搭乗券に記載された航空会社コードと番号を確認します。共同運航便の場合、予約サイトの便名と実際の運航便名が違うことがあります。迷ったときは、航空会社の予約管理画面や搭乗券に表示される便名を優先して確認してください。
7. 入力内容を確認し、提出する
最後の確認画面では、氏名、旅券番号、生年月日、到着日、便名、滞在先を重点的に見ます。提出後は発給番号や完了画面をスクリーンショットで保存し、メールも削除しないようにします。公式サイトには「照会・修正」導線があり、発給番号またはEメール認証で確認できる表示があります。旅行中はネット接続が不安定なこともあるため、オフラインでも見られる形で控えておくと安心です。
ホテル住所の書き方:日本人が一番つまずくポイント
e-Arrival Cardで特に迷いやすいのが滞在先住所です。予約サイトでは「ソウル市中区明洞…」のように日本語で表示されますが、韓国の行政住所は英語表記または韓国語表記で入力した方が照合しやすいことがあります。
ホテルの場合は、予約確認メール、ホテル公式サイト、GoogleマップやNaver Mapに出ている住所を確認します。建物名だけではなく、道路名住所や区・市まで入っている表記が望ましいです。電話番号はホテル代表番号を使うのが一般的です。チェックイン前に荷物預けをする予定でも、宿泊するホテル住所で問題ないケースが多いですが、最終的にはフォームの入力欄と現地案内に従ってください。
Airbnbやサービスアパートメントの場合は、予約確定後に表示される正式住所を使います。予約前の大まかなエリア名だけでは不十分になりやすいので、住所が確定してから登録するのが安全です。友人宅・家族宅に泊まる場合は、相手に英語または韓国語住所、連絡先電話番号を事前に確認しておきます。個人宅の場合、相手の個人情報を扱うため、スクリーンショットの共有や保存場所にも注意しましょう。
旅行シーン別:こう入力準備をする
一人旅・出張:自分の情報だけを正確に
一人旅や短期出張では、自分のパスポート、航空券、ホテル情報がそろっていれば登録は比較的スムーズです。会社手配の出張では、ホテル名だけ先に知らされ、住所や電話番号が予約担当者のメールにしかないことがあります。出発前にホテルの正式名称と住所を確認し、現地で予定変更があった場合に照会・修正が必要かどうかも公式導線で確認します。
家族旅行:代表者がまとめるなら旅券写真の扱いに注意
家族旅行では、親が子どもの分もまとめて入力することが多いでしょう。公式サイトの個人申告は1〜9名と表示されていますが、入力対象者ごとに旅券情報が必要です。未成年の氏名、生年月日、旅券番号は保護者でも間違えやすいため、全員分を一度表にしてから入力するとミスが減ります。旅券写真を家族LINEなどで送る場合は、用が済んだら削除する、共有範囲を限定するなど、個人情報の扱いにも気をつけてください。
友人旅行:各自申告か代表入力かを先に決める
友人同士の旅行では、全員が各自で登録する方が個人情報管理はシンプルです。代表者が入力する場合は、氏名・旅券番号・生年月日・メールアドレスなどを正確に集める必要があり、入力後の発給番号を各自へ共有する手間もあります。誰が修正できるのか分からなくならないよう、出発前に「代表者」「使用メール」「保存先」を決めておきましょう。
ホテル未定・周遊旅行:最初の宿泊先を基準に整理
ソウル到着後に釜山、慶州、済州などを周遊する場合、一般には韓国入国後に最初に滞在する宿泊先を入力する考え方が実務的です。全日程のホテルを細かく書く欄がない場合でも、予約確認書はまとめて保存しておくと、入国審査や航空会社チェックインで説明を求められた際に役立ちます。ホテル未定のまま登録すると住所入力で詰まりやすいため、少なくとも初日の宿を確定してから進めるのがおすすめです。
よくあるミスのチェックリスト
提出前に、次の項目を1つずつ確認してください。
- 公式URLが www.e-arrivalcard.go.kr になっている。
- 登録画面で支払い情報を求められていない。公式サイトは手数料なしと案内。
- 到着3日前より前に登録しようとしていない。
- 氏名がパスポートのローマ字表記と一致している。
- 旅券番号の0/O、1/I、5/Sを取り違えていない。
- 生年月日、性別、国籍を家族分と入れ替えていない。
- 便名が予約便・共同運航便で混乱していない。
- 滞在先住所がホテル名だけで終わっていない。
- メール認証の受信箱・迷惑メールを確認した。
- 発給番号または完了画面を保存した。
- K-ETA、ビザ、税関申告など別制度の確認を忘れていない。
偽サイト・有料代行サイトに注意
e-Arrival Card公式サイトのポップアップでは、公式サイトを装った偽サイトが確認されていること、公式サイトは「www.e-arrivalcard.go.kr」のみであること、支払い情報を要求するサイトにアクセスしないことが案内されています。これは旅行者にとって非常に重要です。入国関連の手続きはパスポート番号、生年月日、宿泊先、メールアドレスなど、悪用されると困る情報を多く入力します。
検索結果の上位に出るサイト、SNS広告、旅行ブログのリンク、メールで届いた案内が必ず安全とは限りません。リンクを開いたら、まずアドレスバーのドメインを見てください。「e-arrival」「arrivalcard」など似た文字列が入っていても、go.krではない民間サイトの可能性があります。有料代行サービス自体がすべて違法とは限りませんが、公式で無料の手続きを高額に見せるページや、返金条件が不明なページには注意が必要です。
公式情報リンク集
- Korea e-Arrival Card公式サイト:登録、照会・修正、告知事項、Q&A、偽サイト注意。
- K-ETA公式サイト:電子旅行許可の対象、申請、免除・有効期限の確認。
- Hi Korea:韓国の出入国・外国人関連情報。
- Korea Visa Portal:ビザ関連情報の確認。
- Korea Customs Service:税関、持込品、申告関連の確認。
この記事の独自ポイント
この記事では、単に「公式サイトで入力しましょう」と説明するのではなく、日本から韓国へ行く旅行者が実際に迷う場面に絞って整理しました。特に、K-ETA・税関申告・Q-CODEとの違いを比較表にし、ホテル住所、家族旅行、友人旅行、周遊旅行のシーン別に「どの情報を誰が準備するか」まで落とし込んでいます。また、公式サイト上で確認できる「到着3日前から」「手数料なし」「個人1〜9名」「団体最大1,000名」「公式ドメインのみ」という実務上重要なポイントを、偽サイト対策とセットで解説しました。
入国制度は変更されることがあります。だからこそ、この記事では断定しすぎず、旅行者が自分の条件を公式サイトで再確認できるよう、判断の分岐点を明確にしています。出発前のチェックリストとして使い、最終的な入国・検疫・税関の指示は韓国当局と航空会社の最新案内に従ってください。
FAQ
e-Arrival Cardはいつから登録できますか?
公式サイトでは「大韓民国到着3日前から申告可能」と案内されています。早すぎる時期には対象日として選べない可能性があります。出発直前はメール認証や入力ミス対応で焦りやすいので、登録可能期間に入ったら早めに済ませるのがおすすめです。
登録に料金はかかりますか?
公式e-Arrival Cardサイトは手数料なしと案内しています。支払い情報を求めるサイトは公式ではない可能性があるため、ドメインが www.e-arrivalcard.go.kr であることを確認してください。代行サイトを使う場合でも、公式手続き自体が無料であることを理解したうえで判断しましょう。
K-ETAを持っていればe-Arrival Cardは不要ですか?
同じものではありません。K-ETAは電子旅行許可、e-Arrival Cardは入国申告情報の事前提出という別の制度です。公式サイトにはビザ、K-ETA、外国人登録証などを選んで対象者か確認するナビゲーターがあります。自分の渡航条件で確認してください。
家族の分をまとめて登録できますか?
公式サイトでは個人申告が1〜9名と表示されています。家族分をまとめて扱える場面はありますが、各人の旅券情報を正確に入力する必要があります。入力後の発給番号や完了画面は、旅行中に確認できるよう保護者・同行者間で安全に管理してください。
ホテル住所は日本語で入力してもよいですか?
フォームの仕様に従う必要がありますが、実務上はホテル公式サイトや予約確認書にある英語または韓国語住所を用意しておくと安心です。ホテル名だけでなく、道路名住所、区・市、電話番号まで確認しておきましょう。
登録後にホテルや便名が変わったらどうしますか?
公式サイトには「照会・修正」導線があり、発給番号またはEメール認証で確認できる表示があります。変更内容が申告情報に関わる場合は、出発前に修正できるか確認してください。修正できない、または判断に迷う場合は、公式案内、航空会社、入国審査の指示に従ってください。
スマホだけで登録できますか?
スマホでも利用できますが、旅券番号や住所の入力ミスが起きやすい人はPCの方が確認しやすいです。スマホで登録する場合は、公式サイトの日本語表示を使い、ブラウザ翻訳がフォーム表示を崩していないか確認してください。
入国審査で登録完了画面を見せる必要がありますか?
常に提示を求められるとは限りませんが、発給番号、完了メール、スクリーンショットは保存しておくと安心です。通信が不安定な空港でも確認できるよう、オフラインで見られる状態にしておきましょう。